小教理問答書
「小教理問答」は、マルチン・ルターによって書かれた、子供のための問答集です。
「十戒」「使徒信条」「主の祈り」「洗礼」「ざんげ」「聖餐」「祈り」「家訓」「結婚式」「洗礼式」を使って、聖書の教えを簡単に説明しています。
特徴は、問いかけるのが子どもで、それに答えるのが親であることです。
※全文をそのまま引用していません。参考にしてください
[ 十戒 | 使徒信条 | 主の祈り | 洗礼 | 懺悔 | 聖餐 | 祈り | 家訓 | 結婚式 | 洗礼式 ]
■十戒
| 問い | 答え |
|---|---|
| 「ほかに神があってはならない」この意味は何ですか。 | 「わたしたちは、神を畏れ、愛し、信頼します」 |
| 「神の名をみだりに唱えてはならない」この意味は何ですか。 | 「神の名を使って人を呪ったり、うそをついたりしないで、本当に困った時に、神を呼び求め、また感謝すべきです」 |
| 「安息日を覚えよ」この意味は何ですか。 | 「神の言葉を喜んで聞き、学ぶべきです」 |
| 「父と母を敬え」この意味は何ですか。 | 「互いに敬意を持って生きることが大切です」 |
| 「殺してはならない」この意味は何ですか。 | 「人を傷つけたり、苦しめてはいけません」 |
| 「姦淫してはならない」この意味は何ですか | 「言葉と行為において、人は誠実であるべきです」 |
| 「盗んではならない」この意味は何ですか。 | 「奪ったり、不正をせず、生活を改善することに努めるべきです」 |
| 「偽ってはならない」この意味は何ですか。 | 「あなたの心と口が、あなたの信頼のもとです」 |
| 「隣人の家を欲してはならない」この意味は何ですか。 | 「ねたまず、人の幸せを心から願える者となってください」 |
| 「隣人の妻、僕、牛、ろばなど、隣人の物を欲してはならない」この意味は何ですか。 | 「うらみやねたみに囚われず、自分の幸せを、また人の幸せを作り出す人になって下さい」 |
| 「これらの戒めに、神は何と言われていますか」 | 「わたしの戒めを拒む者に、わたしはこれらの戒めを3代、4代にわたって問う。しかし、戒めを愛し守る者に、わたしは何代にもわたる恵みを与える」 |
| 「この意味は何ですか」 | 「神さまは戒めにそむく者をさばかれ、愛し守る者を恵まれます」 |
■使徒信条
| 問い | 答え |
|---|---|
| 「天地の造り主、全能の父である神を信じます」この意味は何ですか。 | 「神は、わたしと共にこの世界をつくられました。わたしはこれに感謝し、従います」 |
| 「そのひとり子、わたしたちの主、イエス・キリストを信じます」この意味は何ですか。 | 「この方が、血と苦しみで、わたしたちを救って下さいました。わたしたちは、この方ものです」 |
| 「聖霊を信じます」この意味は何ですか。 | 「わたしの力、理性だけでは何もとらえることはできません。しかし、神さまが日々、ゆるし、導いてくださいます」 |
■主の祈り
| 問い | 答え |
|---|---|
| 「天の父よ」この意味は何ですか。 | 「わたしたちは誰でも、この方の子供です」 |
| 「み名があがめられますように」この意味は何ですか。 | 「わたしたちはいつでも、この方を覚えるべきです」 |
| 「それは、どのように実現しますか」 | 「み言葉に聞き、教えられてです」 |
| 「み国が来ますように」この意味は何ですか。 | 「他ならぬ、わたしたちの所にそれが来るように祈るべきです」 |
| 「それは、どのように実現しますか」 | 「み言葉を信じる人の所に、それはやって来ます」 |
| 「み心が天で行われように、地上でも行われますように」この意味は何ですか。 | 「他ならぬ、わたしたちの所でそれが実現するように祈るべきです」 |
| 「それは、どのように実現しますか」 | 「信仰にかたく立つ人に、それは実現します」 |
| 「わたしたちに今日もこの日の糧をお与えください」この意味は何ですか。 | 「この世に当然のことは何一つありません。どうぞ、感謝ができる人になってください」 |
| 「糧とは何ですか」 | 「生活に必要なすべてのもののことです。食べ物、友人、信頼、秩序などです」 |
| 「わたしたちに罪を犯した者をゆるしましたから、わたしたちの犯した罪をおゆるしください」この意味は何ですか。 | 「神が見過ごしてくださらないと、わたしたちは何もできません。同じように、見過ごすことで、人の生きる力は湧きます」 |
| 「わたしたちを誘惑から導き出して」この意味は何ですか。 | 「わたしたちは自らの弱さから誘惑に陥ります。そこから助けてくださるように祈るべきです」 |
| 「悪からお救いください」この意味は何ですか。 | 「この世のすべてのことから救われるように、わたしたちは希望すべきです」 |
| 「アーメン」この意味は何ですか。 | 「イエス様のこの願いは神さまに聞き入れられています。わたしたちはそれに参加します」 |
■洗礼
| 問い | 答え |
|---|---|
| 「洗礼とは何ですか」 | 「洗礼は、神の言葉と結びついた水のことです」 |
| 「その言葉は何ですか」 | 「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」マタイ28章19~20節 |
| 「洗礼は、どんな役に立ちますか」 | 「神の約束通り、永遠の救いを与えます」 |
| 「神の約束とは何ですか」 | 「信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける」マルコ16章16節 |
| 「どうして、水がそのような働きをするのですか」 | 「水がそのような働きをするのではなく、神の言葉が共にある時、それはいのちの水であり、聖霊による洗いなのです」 |
| 「水の洗礼は、何を意味しますか」 | 「古いアダムが、毎日、溺れて死ぬことを、そして、新しい人が、毎日、表れ、よみがえることを意味します」 |
| 「それは、どこに書かれていますか」 | 「わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためです」ローマ6章4節 |
■懺悔
| 問い | 答え |
|---|---|
| 「ざんげとは何ですか」 | 「罪の告白とゆるしの宣言です」 |
| 「どんな罪を告白すべきですか」 | 「あなたが知り、心で痛みを感じている罪です」 |
| 「それは、どんなものですか」 | 「十戒に照らして、省みてください」 |
| 「簡単なざんげを教えてください」 |
「わたしは思いと言葉と行いによって多くの罪を犯しました」 ※「しかし、もし罪を感じていないならば、何もする必要はありません」 |
| 「それに対し、牧師はどのように答えるべきですか」 | 「罪を悔い、み子を信じるあなたに、赦しと慰めが与えられますように」 |
■聖餐
| 問い | 答え |
|---|---|
| 「聖餐とは何ですか」 | 「キリストの体と血を、パンとぶどう酒と共に食するように、キリストご自身が設定されたものです」 |
| 「それは、どこに書いてありますか」 |
「わたしたちの主 イエス・キリストは苦しみを受ける前日、パンを取り、感謝し、これを裂き、弟子たちに与えて言われました。『取って、食べなさい。これはあなたがたのために与えるわたしの体である。わたしの記念のため、これを行いなさい』 食事ののち、杯をも同じようにして言われました。『取って、飲みなさい。これは罪のゆるしのため、あなたがたと多くの人々のために流すわたしの血における新しい契約である。わたしの記念のため、これを行いなさい」コリントⅠ11章23~25節、マタイ26章26~28節、マルコ14章22~25節、ルカ22章16節~20節 |
| 「これは、どんな役に立ちますか」 | 「これは罪のゆるしのために役に立ちます」 |
| 「どうして、そうなるのですか」 | 「み言葉を信じる人に、それは与えられます」 |
| 「それは、どのような人ですか」 | 「み言葉を純粋に信じる人こそ、その人です」 ※純粋には「純粋な物からできている」と「不純な物がこされる」と言う意味があります。 |
■祈り
| 祈り | |
|---|---|
| 朝の祈り | 「守ってくださり感謝いたします。今日も、あなたのみ旨を果たすことができますように。」 |
| 夕の祈り | 「守ってくださり感謝いたします。どうか安らかな眠りをお与えください。」 |
| 食前の祈り | 「この糧に、祝福をお与えください。」 |
| 食後の祈り | 「この糧に、感謝いたします。」 |
■家訓
| 問い | 答え |
|---|---|
| 牧師に対し | 家庭を大切にしなさい。 |
| 信徒に対し | 導く人を敬いなさい。 |
| この世の権威に対し | 従いなさい。 |
| この世の権威に対し | 義務を果たし、執り成しなさい。 |
| 夫に対し | 妻につらくあたってはいけない。 |
| 妻に対し | 夫に仕えなさい。 |
| 両親に対し | み言葉によって、子供を育てなさい。 |
| 子供に対し | み言葉によって、両親に従いなさい。 |
| 働く人に対し | 主に仕えなさい。 |
| 働く人に対し | 主に仕えなさい。 |
| 若者に対し | まず、謙遜を学びなさい。 |
| 1人でいる者に対し | 希望を持ちなさい。 |
| すべての人に対し |
隣人と仲良く暮らしなさい。 互いに足りないところを補い合いなさい。そうすれば、幸せになれます。 |
■結婚式
この世の事柄だから、それぞれのやり方に任せ、教会が統制したり支配したりしないようにしなさい。
しかし、求められたら、神のみ旨が成就するように行いなさい。
■洗礼式
子供に洗礼を授けなさい。その時、あまり余計な事を付け足さないようにしなさい。