2011.11.22
改訂共通聖書日課(Revised Common Lectionary)掲載について 式文委員会
式文委員会とルーテル共同式文検討委員会は2007年から新たに礼拝式文の検討を始め、その一つとして聖書日課について議論を重ねてきました。その結果、世界に大きな広がりを見せる「改訂共通聖書日課」の使用に意義を見いだし、2012年教会手帳の巻末に「改訂共通聖書日課」一覧表を掲載致しました。
この聖書日課はThe North America Consultation on Common Texts (CCT) とThe International Englich Language Liturgical Consaltation(ELLC)という二つのエキュメニカルな組織の働きによるものです。1960年代、第2バチカン公会議によって指示された典礼の改革に応えるべくカトリックとプロテスタントの典礼学者によって、特に典礼の英語テキストのため、また1969年に改訂されたローマ聖書日課の普及を目的として委員会が組織されました。やがてこの改訂されたローマ聖書日課への関心はアメリカのプロテスタント教派・教会に広がり、70年代、多くのプロテスタント教会(ルーテル、聖公会、長老派等)は自らの使用のために、各々独自にこのカトリックの聖書日課への適応・改訂に着手しました。しかし、エキュメニカルな動きと共に、共通の聖書日課をもつ要望が高まり、The North America Consultation on Common Texts (CCT)は1983年に「共通聖書日課」(Common Lectionary)を出版しました。
日本福音ルーテル教会・日本ルーテル教団が現在使用している聖書日課は、この「共通聖書日課」(CL)にさらに独自の改訂を加え、作られました。その後「共通聖書日課」は、使用した各教派・教会の声を受け再検討され、1992年、「改訂共通日課」(Revised Common Lectionary)として出版され、現在世界に普及しています。
当時、カトリック教会が精鋭の聖書学者8名を世界から集め、作らせたと言われる3年周期の聖書日課はそれまで長い間使用されてきた1年周期の聖書日課に代わり、世界の多くの教会に教派を超えて受け入れられてゆきました。そして共通の3年周期聖書日課は、20世紀にキリスト教が教派を超えて成し遂げた最も重要な成果であるとさえ言われます。同じ聖書日課を使用することは世界中で礼拝を守るキリスト教会の一致を示し、世界の教会が共通のアイデンティティーと共通の目的をもって結ばれます。私たちは同じ福音を聞き、癒され、私たち全てが共に神の前に立つのです。それ故、私達もまた今後、世界の教会と一つとなり、同じ主日に同じ福音を聞いてゆくために、2012年から教会手帳の巻末に「改訂共通聖書日課」表を掲載することに致しました。
ご覧頂き、現在使用中の聖書日課との違い、あるいは教会歴の構成等を比較してみて頂ければと考えます。また、実際に教会の主日礼拝で試用される教会も、あるいはあるかもしれません。決して多くはないと思いますが、その場合は試用後に意見等を委員会にお寄せ頂けるなら幸いです。今後の更なる検討に役立たせて頂きます。
これから順次、改訂共通聖書日課(Revised Common Lectionary)について式文委員会から発信して行きます。各々の教会で礼拝について共に考える機会が与えられますよう願います。恵みを受け、宣教へと私達を遣わす礼拝をより豊かにするために。