バイブルエッセイ
バイブルエッセイ一覧
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10.06.30
七月になると思い出すことがある。それは子どもの頃、家族で行った京都旅行のことだ。小学生のある年、母と祖母に連れられて祇園祭りを見に出かけた。子どもの僕が祇園祭りに興味があったわけではなかったが、新幹線に乗れるので僕はついていくことにした。祇園祭りを母と祖母は堪能したようだった。翌日僕たちは琵琶湖にもう一泊した。
10.06.01
梅雨時になるとK君のことを思い出します。障がいのある男の子で、彼が小学3年生の時から5年生まで家庭教師として関わりを持ちました。家庭教師といっても学校の勉強を教えるのではなく、外で遊びながら、いろいろなことを経験していくことを目指しました。未知の世界へのチャレンジ、まさに試行錯誤の連続でした。そのような中で、補助輪を外して自転車に乗れるようになった時には、K君以上にご両親が喜ばれ、その日のうちに新しい自転車を買いに行かれました。その自転車でサイクリングも楽しむことができました。
10.05.07
高校時代、私はユーミン(荒井由実さん)の歌が好きだった。友達とクラスで起こったさまざまな出来事、恋のこと、テストのこと、家族のこと、昨日観たドラマのこと...とりとめもなく話しながら歩いた下校途中の帰り道。ユーミンの曲は少し背伸びをしたい自分たちにぴったりな気がして、私たちはよく歌いながら歩いた。メロディを口ずさんでは、せつなさの少し混じった幸せにほうっとなったことを思い出す。
10.04.02
子供のとき、母の古びた車に乗っていたときのことでした。途中でどこかの店に寄り、再びエンジンを掛けようとしたところ、とうとうエンジンが掛からなくなったのです。母が何回キーを回してもエンジンはなかなか掛からない...。隣に座っていた、当時子供だった私は、「どうしよう...」という不安と共に、恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。うちの車は何でこんなに古いんだろうと、新しくて格好いい車に乗れない現実を悲しんでいたそのとき、ある人が現れました。
10.03.04
以前、ある地方新聞で面白い記事を読みました。富士山に降った雨が地中を通って平野部で再び地上に湧き出るのに、どれだけの時間がかかっているのか、という研究についての記事です。諸説あって、これが間違いなく正しいという見解は得られていないのだそうですが、たとえば、ある人は、井戸の地下水位の経年変化と御殿場気象観測所における降水量を比較して、二ヶ月ちょっとだと割り出しています。
10.02.01
今年も、もう1ヶ月が過ぎました。
1年の暦の上で最も静かにゆっくりと時間が過ぎていくのは、いま迎えたばかりの2月のように私には思えてなりません。空気は冷たいけれど、どこか地の奥深くから春の振動が感じられ......、まだ冬の真最中だけれども、生活の中に春の色が見え始めている......。
09.12.28
俳句の季語に、「日脚伸ぶ」という言葉があります。冬至を過ぎた頃から少しずつ日が長くなる、それをふと実感できる頃のことを、このように呼ぶのだそうです。
雪の多い北国に住み始めてから、この冬から春にかけての「日脚」の伸びを、本州に住んでいた頃と比べて、より深く感じられるようになりました。 ......
09.11.30
12月に入ると、今では日本の街でもクリスマス一色に飾り付けられてゆきます。クリスマスを彩るものには何があるでしょう? モミの木のクリスマスツリー、きらきらと光る星のオーナメント、色とりどりのローソク、そして......そう忘れてならないのは天使たちです。クリスマスはたくさんの天使たちが街を飾る季節でもあります。......
09.10.30
教会でオカリナ・コンサートを開きました。演奏者は小児科のお医者さんで、各地でボランティア演奏しておられます。
ピアノと共に奏でられるオカリナのやわらかな音色に、やさしく心が包まれました。オカリナの音色は人の心と体に優しくなじみます。懐かしさを感じるのは、土で造られているからではないだろうか、ふとそう思いました。土から造られたオカリナに人の息が吹き込まれて、心を癒す澄んだやわらかな音色となるのです。またその構造もシンプルですから......