09.10.30
命の息を受けて
主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、
その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』創世記2章7節
教会でオカリナ・コンサートを開きました。演奏者は小児科のお医者さんで、各地でボランティア演奏しておられます。
ピアノと共に奏でられるオカリナのやわらかな音色に、やさしく心が包まれました。オカリナの音色は人の心と体に優しくなじみます。懐かしさを感じるのは、土で造られているからではないだろうか、ふとそう思いました。土から造られたオカリナに人の息が吹き込まれて、心を癒す澄んだやわらかな音色となるのです。またその構造もシンプルですから、演奏者の息づかいも身近に感じるのです。
演奏の後、奏者は自作のオカリナを見せてくれました。手製のオカリナはどれも形が異なり、音色も違います。自作のオカリナがよい音色を出すときは、きっとうれしくなることでしょう。
オカリナと同じように、わたしたち人間も土から造られています。「神は土の塵で人を形づくり......」と聖書は記しています。そして土から造られたという点では人間は他の生き物と変わりません。しかし聖書はその後に、神が「その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」と記しています。「息」は「生きる」に通じます。人は空気を吸って生きるだけでなく、神の息吹を受けていきいきと生きるのです。
手作りのオカリナが一つひとつ形や音色が異なるように、わたしたちも一人ひとり違っています。ひとりとして同じ人はいません。それはわたしだけが出せる音があり、あなただけにしか出すことができない音色があるということです。わたしたちは神様の大切な手作りの作品です。
わたしが神の手に握られ、その息を吹き込まれてわたしの音楽を奏でる時、それは神様の喜びとなり、またわたしの喜びとなります。そしてその調べを聴く人々の喜びとなります。
わたしの心と体の中を、神様の命の息、さわやかな命の風が吹き抜けて、今日も喜びの音を奏でるように、神様の御手に委ね、神様の愛の息吹を胸いっぱいに受け取りましょう。
ジーコ