ルーテル教会は世界最大のプロテスタント教会であり、伝統的なキリスト教会です。式文(リタジー)を用いて礼拝を行います。

バイブルエッセイ

400年後への手紙


 航空機の機内誌に「400年前からの手紙」という記事が載っていました。次のような話です。
 「トルコで400年前に建てられたイスラム教のモスクの補強工事をしなければならなくなった。400年前の基盤石がもろく崩れそうになってきたためであった。現代技術の智恵をあつめ基盤石の取り替えにかかったところ、ガラス管が石の中からでてきた。その中には羊皮紙に書かれた手紙がいれてあった。その手紙は400年前にこの建物を建てた設計技師からのものだった」という話です。
 その手紙の内容は、「この基盤石は400年しか耐久性がない。400年後の人たちはこの石の交換をはじめるだろう。この石がこの建築物にとっていかに重要であるかを知り、交換するときの諸注意ならびに建築設計図をここに示す」というものでした。この建築家が400年先を見据え、なおかつ未来の技術者にむけて書いた手紙の内容に、驚きとともに、これが本物の仕事人なのだなと思いました。
 はたして自分は400年後を見据えた働きをしているだろうか?いまのこの与えられた仕事をとおして何を未来にむけて伝えようとしているだろうか?振り返る時が与えられました。
きっと私たちに与えられた仕事、役割は400年後の人たちにとっても大切なものであり、なくてはならないものです。それを意識しながら働いているかどうかを問われています。
神様から与えられた仕事・役割は未来に対して残すべきメッセージを見据えることができるものです。秋の夜長に400年後のことを思ってみるのもいいですね。

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